これまでのエントリでは、ハワイでサンゴに有害な物質(オキシベンゾンなど)を含む日焼け止めの使用が禁止されることを紹介してきました。
今回、さらにパラオが、2020年からサンゴに有害な物質を、世界で初めて国単位で全面的に禁止することが発表されました。
罰則規定まである本格的な取り締まりで、サンゴに有害な日焼け止めの使用を禁止する動きはさらに活発になりそうです。
大統領が声明を発表していることからも、パラオの本気度を感じます。
日焼け止めのサンゴに対する有害性はまだ科学的に解明中のところも多く、大手のメーカー(ジョンソン&ジョンソンなど)はこの動きに反対しているそうです。
しかし、地球温暖化や乱開発などの影響もあり、サンゴは世界中でどんどん減っています。
この先、サンゴが壊滅的になくなってから、日焼け止めの有害性が証明されても遅いのです。
現時点で、多くの研究者がオキシベンゾンなどの化学物質の有害性を指摘しているので、「疑わしきは使わず」の姿勢で望むべきだと考えます。
万が一サンゴへの影響が軽微またはなかったとしても、化学物質を海に溶け込ませる通常の日焼け止めよりも、化学物質をほとんど含まないサンゴに優しい日焼け止めを使う方が、地球環境全体に優しいことは間違いないのですから。
宮古島、そして沖縄全体でこの動きに追随されることを願います。
沖縄は地域の産業の多くを観光に頼っていますが、その力の源は間違いなくきれいな海とサンゴです。
観光振興の観点から考えても、サンゴの保護をすることは欠かせないものです。
私がこのブログを始めたきっかけも、少しでも「サンゴに優しい日焼け止め」を使うひとが増えてほしいと考えたからです。
旅行で宮古島や沖縄へ行く方でこのブログを読んでくださった方は、ぜひ「サンゴに優しい日焼け止め」の使用をお願いいたします。
参考記事:「サンゴに優しい日焼け止め」使用のお願い