28日23時現在で、宮古島では暴風がかなり強まってきています。一部エリアでは停電も起きているようです。
幸い、私の家はまだ電気が通り、通常通りの生活ができています。
今回の台風では宮古島よりも沖縄本島に影響が大きくでそうですが、いずれにしても大きな災害にならないことを祈ります。
さて、昨日は「災害としての台風」について紹介しましたが、台風はサンゴの生育にとってはとても重要な役割を果たす、欠かせないものです。
今日は「恵みとしての台風」について紹介します。
台風で海水温が下がる
サンゴの白化現象の大きな要因は地球温暖化による「海水温の上昇」と言われています。
そのため、台風通過により海水温が下がることが、サンゴにとっては絶対に必要なのです。
では、なぜ海水温は下がるのでしょうか。
海水温が下がる理由
①海面蒸発
台風により海上で強い風が吹くと、海面での蒸発が盛んになります。
蒸発は気化熱を伴うので、海面から熱が奪われ、海面水温が低下します。これが一つ目の要因です。
②湧昇
二つ目の要因は「湧昇」と言われる現象です。
これは、台風による反時計回りの風によって、海面下の冷たい海水が吸い上げられることを言います。なぜ吸い上げられるのか、についてはちょっと物理学的な感じでわかりにくく、私自身わかったようなわからないような感じなので、省略します・・。
気象庁のWEBサイトではもう少しだけ詳しく書かれています。
以上です。
日本は台風により被害も恵みも受けながら生活しているということを、沖縄の宮古島にいるととても強く感じることができます。
台風の後はしばらくうねりなどがあり海に入るのは危ないですが、落ち着いた後は外洋の水が混ざって透明度が高くなることがあります。
この台風が抜けたら、またサンゴの様子も見に行きたいと思います。
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