沖縄はいまでも年中行事は旧暦で行うことが多く、宮古島でもほとんどの行事は旧暦で行われます。
新暦・旧暦とは
普段当たり前に新暦を使っている本土の方であれば、もはや旧暦と言ってもなんのことかわからないかもしれません。
少し授業っぽくなってしまいますが、そもそもの違いを簡単に記載します。
普段使っている暦(新暦)は、地球が太陽の周りをまわる周期をもとにした「太陽暦(グリゴレオ歴)」です。
太陽の周期は約365.25日ですので、1年を365日として、4年に一度うるう年を設けることで実際の季節と暦がずれないようにしています。
一方、旧暦は「太陰暦」がベースです。これは月の満ち欠けの周期に合わせて作っています。
月が地球を回る周期は約29.5日で、それを12回で354.36日となります。このままでは実際の季節と暦がずれていくので、約3年に一回閏月を入れ、さらには中国から伝わった「二十四節気」(夏至とか立秋とか)をと入れています。
これが太陰太陽暦、いわゆる「旧暦」となります。
ちなみに、日本全体では、明治6年まで旧暦が使われていました。しかし、琉球王朝から続く沖縄は本土とは違う歴史を歩んだこともあり、いまでも慣習的に旧暦を使っているのです。
2018年のお盆は23日~25日
お盆は旧暦の7月13日~15日なので、新暦に直すと今年は8月23日~25日に当たります。
宮古島では、先祖を迎える初日を「ンカイ(迎え日)」、2日目を「ナカビ(中日)」、先祖を送る最終日を「ウッフィユー(送り日)」と呼んでいます。
先祖にお供えをしたり、本家に集まって食事をしたりするのは本土でも似ていると思いますが、宮古島では最終日に、あの世のお金とされる「紙銭(打ち紙とも)」を焼いて先祖に届けるという風習があります。
この時期には、スーパーでは「紙銭」が大量に陳列されています。
私は本土の人間なので、いまさら旧暦に合わせるつもりはありません。
でも、こうした地域性の違いを発見しながら生活していくのは楽しいです。