今回のテーマは、私が宮古島へ移住して以来、ずっと感じていた仕事をしている上での違和感についてです。
どうしてもネガティブな印象になりがちな内容なので書くのが難しいなと思っていたのですが、最近何人かの移住者と話をして同じように感じていることもわかり、書くことにしました。
もちろん個人の主観によるものなので、あくまでそういう場合もある、という意見になりますが、特に内地で事務系や営業系、企画系などの仕事をしていた人にはぜひ知っておいて欲しい内容です。
「言い切らない」文化
私がこの記事を書くことにした直接のきっかけは、沖縄移住支援センターという会社のWEBサイトに記載されている下記の投稿を読んで、「言い切らない」という表現が感じていた違和感に実にしっくり来たからです。
記事全文:沖縄移住失敗事例 沖縄移住支援センター
該当箇所を引用すると、
最初は問題なかったのですが就職して3ヶ月ぐらいしたあたりに考え方の違いに気付きました。
よく言えばゆとり、悪く言えばいい加減。私の仕事には厳しく自分の仕事はいい加減に見えてきたのです。
仕事の事について話をしても県民性の違いがあるのか全てに対して”言い切らない”、○○ぐらい。○○かな?という判断に困る事ばかり。
問題が起きれば謝って終りにすればいいという感じでした。
仕事って、そのほとんどは突き詰めると進行管理ですよね。
どんな仕事であれ、各自が「いつまでに、何をするか」を把握して実践していくことが仕事の基本だと思います。
それがここ沖縄では、色々なことを「言い切らない」せいで各人のTODOがわかりにくく、「で、結局どうするの?」となることがとても多いです。
はっきりさせようと上司や周りに質問しても、上記のようなあいまいでぼわっとした回答しか返ってこないのです。
また、中長期(といっても数カ月くらい)の仕事の進め方やスケジュールなどもあまり決めないので、結果として急な対応を迫られることが多く、「前もって決めておけばいいだけじゃないか」とストレスになります。
似たようなことはが、こちらのブログでも書かれていました。
ここでは「仕切らない」という表現ですが、根本は似ていると思います。
結局、どう慣れていくか
であれば、自分がリードして仕事を進めればいいのですが、あまり細かく「あれはどうなっているか?これはどうなっているか?」と聞くのも、「これだからナイチャーは細かい」と思われそうで少し躊躇してしまいます。
また、そうした「きちっと決めて仕事しましょう」というのを強く主張するのも、価値観の押し付けのような気もします。
ということで、こうした文化の中で、ストレスなく自分のやるべき仕事はきっちりやっていきたいと考えると、難しい折り合いを迫られることになるのです。
もちろん、仕事上でのいいこともたくさんあります。
そもそも仕事量は少ないですし、こうした文化ですから、ミスなどがあっても責めるような雰囲気はありません。
また、東京のような過度のプロフェッショナルの押し付け(残業や休日出勤をしてでもミスなく成果を出せというような)がないので、気楽と言えば実に気楽です。
こうして書いていくと、少し贅沢な悩みのようにも思えます。
とはいえ、実際にはこの文化のせいでストレスを感じている移住者は多く、結局日々生活するということは、そういうことなのかもしれません。
もしこれがいやで内地に戻ったとして、そこで待っているのはまた別の働き方に関するストレスなわけで、結局楽園なんてどこにもない、という当たり前の結論にたどり着くだけなのでしょう。
私自身は、この点は少しずつ改善されてほしいなと思いつつ、結局慣れていくしかないのだろうなと考えています。
ながながと書いてしまいましたが、移住を検討している人に少しでも参考になれば幸いです。
結局移住って、する前は何か特別なことのように感じますが、してしまえばそこでの日常がまっているので、ストレスもこんな些細なことで感じるようになるんですね。