沖縄は今、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設の問題で揺れています。
2月には辺野古移設の有無を問う住民投票が行われる予定ですが、宮古島市では市議会での議決でその投票事務の予算を認めない、県民投票はやらないという決定がなされ、市長もそれを追認しました。
明日には県知事が宮古島市長と会談して、改めて県民投票の実施を要請するようですが、同じ沖縄の中でも意識の分断は強いようです。
このブログでは、あまり政治的なことには触れずに、基本的には生活や文化、海のことなどを発信していきたいと考えていますが、この問題に関連し、安倍総理が「サンゴは移植したから大丈夫」と発言されたことは、しっかりと紹介しておきたいと思います。
結論から言うと、これは安倍総理の事実誤認のようです。
各社が報道で検証しています。
辺野古埋め立て 首相が「あそこのサンゴは移植」と発言したが…実際は土砂投入海域の移植はゼロ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
米軍基地をどうするかという問題の前に、サンゴの保護というのは小さな問題かも知れませんが、むしろこの安倍総理の発言をきっかけに、埋め立てに伴う環境破壊の面が注目されるようになり、良かったなと思います。
最後に、記事中の東京経済大学の大久保奈弥准教授の発言を引用します。
米軍基地の是非など政治的な問題についてはわかりませんが、人間の行いが、沖縄の豊かな海、きれいなサンゴにダメージを与える結果にならないことを祈ります。