サンゴ保護の啓発のため、サンゴの保全に関するニュースを紹介しています。
このブログでは、宮古島に旅行に来る方に極力「サンゴに優しい日焼け止め」を使っていただくべく、ことあるごとに紹介していますが、その日焼け止めに関して、海外ですが衝撃的なニュースがありました。
日焼け止めが主因でサンゴの半数が破壊
概要を引用すると、
タイ天然資源・環境省の国立公園・野生動物・植林局は、南部クラビ県ピーピー諸島のピーピーレイ島にあるマヤ湾のサンゴ破壊の主因が日焼け止めクリームに含まれる化学物質であると明らかにした。
サンゴの50%以上が化学物質の影響で被害を受けている。8日付バンコクポストが報じた。
環境回復を目的としたチームの調査によると、サンゴは化学物質の影響で白化現象を起こしており、最悪の場合は死滅に至っている。
この他、観光客を乗せたボートのいかりとプロペラによる接触もサンゴ破壊の要因となっている。
とのことです。
このニュースの舞台となっているマヤ湾は、レオナルド・ディカプリオが主演の映画「ザ・ビーチ」のロケ地として有名になり、観光客が急増したことで観光破壊が深刻化しているそうです。
しかも事態は相当に悪く、
環境回復が進まないことから、無期限閉鎖が決まった。
閉鎖期間中、マヤ湾のビーチへの上陸は禁止されているが、沖合250~300メートルからのボートによる観光は許可されている。
なんと、立ち入り禁止になるほどの状況になってしまっています。
これは、近年観光客が増えている宮古島にとっても、他人事ではありません。
以前、ハワイでは来年あたりから、有害物質を使った日焼け止めの使用を禁止する条例ができるというニュースを紹介しましたが、日本でも真剣にその検討をすべき時に来ていると思います。
特に、日本では最大級のサンゴ礁を持つ宮古島市には、ぜひそれを牽引する取り組みの実施に期待したいです。
また、仮にそうならなくとも、一人一人が自発的に日焼け止めを変えることで、サンゴを守ることができます。
宮古島はもちろん、海に入る際は「サンゴに優しい日焼け止め」をぜひ使ってください。
よろしくお願いします。