沖縄・宮古島移住生活|旅行情報も充実のブログ

東京から沖縄の宮古島に移住しました。宮古島に旅行や移住を検討している人に、レジャー情報や生活事情、また守るべきサンゴに関する情報を発信しています。

沖縄・宮古島移住生活

私が宮古島移住を決めた理由

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このブログでは、極力、宮古島に関心のある方に役立つ情報を発信していきたいと思っています。

が、せっかくなので、個人的な記録としても活用していきます。

読んでくださる方にとっては「お前のことはいいから宮古島のことを教えてくれ」というところもあるかもしれませんが、これも何かの縁とお付き合いいただけると嬉しいです。

書いているうちに少し長くなってしまったので、大げさですけど目次も付けました。

 

東京からの移住を決めた理由

初期衝動編

私が人生で一番最初に「海のそばで暮したい」と思ったのは、中学生の頃にみたフジテレビのドラマ「ビーチボーイズ」がきっかけでした。

おぼえている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

いわゆる「月9」の枠で、それまではほとんどが恋愛をテーマにした作品が多かったところに「人生の生き方」と「男の友情」をメインのテーマに据えた異色の作品として登場し、 反町隆史、竹野内豊、広末涼子といった主演役者が旬な時期だったこともあり、大ヒットしたドラマです。

 

大まかなあらすじとしては、反町隆史と竹野内豊の演じる、それぞれの理由で人生に行き詰った青年二人が、偶然行きついた海辺の民宿「ダイヤモンドヘッド」で働くようになり、そこで「自分の人生を生きる」ということを学ぶ・・・といったものです。

その中で、竹野内豊が演じている青年は、東京の大企業で働いていたのに、それをスパッとやめて民宿で働き出すんですね。

一般的にはエリートと言われていても、その会社で出世が期待されていても、仕事もちゃんとこなせていても、それが「自分の生きたい生き方」じゃないと意味がないというメッセージなのですが、中学生の頃の私には、それがすっごくカッコよく映ったんです。

また、その二人に自分の人生を生きることの大切さを気づかせる役柄として登場する、民宿の経営者がマイク眞木なのですが、これがまた渋くてかっこいいんです。

このドラマの中では、自分の人生を見つけることを「自分の海を探せ」と比喩的に用いられているのですが、もともと海が好きだった私は、文字通り「自分の好きな海を見つけて、民宿をやって生きていけたらかっこいいなあ」と受け取ってしまったんですね。

単純と言えば単純ですが、大人になった今となっても、人生の大事なことなんてそんなもんかなあという気もしています。

忘れてしまっていた編

とはいえ、当時普通に高校受験をして、それなりの進学校に進んだ私は、「海のそばで民宿」というのはまあ憧れというか、それはそれとして、具体的な将来イメージとしては、海のそばで暮らしたいというの気持ちは、いつのまにか忘れてしまっていました。

また、当時は深夜放送の「オールナイトニッポン」が大好きでラジオばかり聞いて過ごしていたこともあり、将来の具体的な職業としてはラジオ局で働きたいと思うようになりました。

そのため、メディア論を学べるような4年生の大学に進学しようと思い、受験勉強をして、東京の大学に進学しました。

私の家は父親がサラリーマン、母親がパートという典型的な家でしたので、自ら何か仕事をはじめるというような発想もなかったのだと思います。

東京で就活・就職編

今となってはですが、それでもなにか引っかかっていたのかなあと思うのは、就職活動が始まる大学3年生になったとき、「ほんとにこのまま企業に就職して東京で働くのかな」とうっすらとした疑問というか不安に駆られて、四国にある山の上のキャンプ場にボランティアで働きに行きました。

そこで出会った人たちは、私がビーチボーイズの竹野内にみた憧れを地でいっていて、現場のトップだった人は、東京の銀行員でバリバリと働いていたのに、子どもができたことを契機に脱サラし、四国のキャンプ場で働き出したと言っていました。

収入は半分になったけど、家族の時間が増えて、幸せは倍になったと言っていたのを強く覚えています。こういうある意味「ありきたり」な話も、自分で実際に見に行くと、感じられるものが違うものですね。

とはいえ、結局私は、4年生大学卒業時にすぐにそうした生活に飛び込むことはできず、普通に就職活動をしました。

ラジオ局には縁がありませんでしたが、何とか就職口は見つけて、東京で会社員として働き出すことになったのです。

東京会社員編

会社員として働き出した会社は渋谷にありました。大都会渋谷で、会社員として給料をもらいながら働くのは、意外にも悪くない体験でした。

仕事もそこそこやりがいがあり、忙しいけれどやったことが結果となり、評価され、給料が増えていくという経験は、学生にはない楽しさがありました。

それでも、相変わらず心の中では、「このままでいいのかなあ」という、もやもやとした葛藤とも呼べないわだかまりが残っていました。

私はもともと少し神経過敏なところがあり、乗り物も苦手です。満員の通勤電車に耐えられず、気持ちが悪くなって通勤途中に一度電車を降りるようなこともありました。

仕事はそれなりにうまくはやっているけれど、東京の慌ただしい生活に、心の奥底がじわっと疲れてきているんだろうな、と思いました。

海辺へのあこがれもまだ残っていて、大学時代から含めて、よく離島へ旅行に行きました。

いつかこういうところで暮らしたいなあという感情は、徐々に自分の中で積み重なり、次第次第に輪郭を持つようになったのだと思います。

妻との出会い、家の検討編

そんな中で、一緒に宮古島に引っ越すことになる今の嫁と出会いました。お互いにいい年だっこともあり、付き合いだしたあと、わりとすぐに「家を買おうか」という話しになりました。

実際に何件も内見に行って、よさそうなところは住宅ローンの審査も通しました。

あとはこっちがハンコを押すだけ・・というところまでいったのですが、その時にふと、一気に感情が揺れ動いたのです。

もちろん、家を買ったからといってずっとそこに住むわけではないのですが、家を買うということは、「東京(という価値観の中で)生きていく」という一つのわかりやすい意思表示だと感じたのです。

そうなったとき、「ほんとにそれでいいの?」という気持ちが抑えられなくなりました。自然と、今こそ決めるべき時なのでは、と思ったのです。

そう思えたのも、東京でしっかりと仕事ができたからかなあと思います。

社会で10年以上働いたことで、「まあきっと、どこに行ってもどうにか食っていけるだろう」という、生きていく上の基本的な自尊心や自信が身についたのですね。

そう思うと、学校を出てすぐに地方に飛び込んだりしなくてよかったなと思います。もちろんそれでうまくいったかもしれないし、結果論ですけど、まあ人生というのは、そういう風にできているのかなと思います。

ちなみに、ちょうどその時に、同じように移住したいと思えた嫁と出会っていたことも、本当に幸運だなと思います。自分がこう生きたい、と思った時に、家族がある意味の障壁になるケースも多いんですよね。

 

以上が、とりとめがないですが私がなんで移住しようと思ったのかの大まかな概略です。

今となってはある意味「初志貫徹」できている自分がうれしいです。

口だけではなく、やりたいと思ったことにきちんと行動できたことがまずうれしいですね。

やりたいと思ったことをできずに、気が付けば年だけ取ってしまうという人生を、私はもっとも恐れています。

あ、でも、民宿ができているわけではないです。

今のお給料をもらう仕事はそれはそれでいいのですが、ゆくゆくは仕事の面も何か別のことができたらなと思っています。

まずは「生きていく場所」を自分で選べたので、そこが人生の第一歩ですね。

なぜ宮古島なのか

圧倒的な海のきれいさ

最後に簡単に、なぜ宮古島なのかについて。

宮古島の魅力は今後もこのブログで細かく話していきますが、まずは圧倒的な海のきれいさです。

ビーチボーイズ以来、「自分の海」を探し続けてきた自分としては、これ以上の海はないなと思いました。(もう一度言いますが、ビーチボーイズで発信されているメッセージは、本当の海じゃなくてもいいのです。それが山でも川でも都会でも、自分が選んだ、自分の好きな生き方なら)

前提となる生活インフラ

これまでずっと都会で生活してきたので、とはいえ最低限のインフラもない、離島中の離島のような場所はきついだろうなと思っていました。

旅行で行くには最高なんですが、生活はまた別ですよね。

そのバランスも、宮古島は最適でした。ある意味離島らしさはないくらい発展しているので、生活面で困ることはほとんどなさそうだなと思います。

こうしたインフラについても、追ってこのブログで紹介していきますね。

 

書いているうちに長くなってしまいました。まだまだ整理できていないところも多いので、自分の頭の整理のためにも、このエントリは適宜修正追記していきたいと思います。

一個人がどういう心境で移住したかということが、誰かの人生に役立つのかどうかはわかりませんが、何か少しでも伝わるものがあるといいなと思います。

 

最後に!

ちなみに、ドラマ「ビーチボーイズ」は、フジテレビの動画配信サービス【フジテレビオンデマンド】(AD) で見ることができるので、ぜひ見てみてほしいです。初回1カ月は無料お試し期間があるので、おすすめです!

このドラマは本当にいいんです。個人的には、義務教育に取り入れてほしいくらいです。